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想田和弘

SODA Kazuhiro

精神0

2020年 ドキュメンタリー、DCP
128分
上映日:12月12日 15:30 / 3月20日 15:30 前橋シネマハウス

製作・撮影・編集:想田和弘
製作:柏木規与子
製作会社:Laboratory X, Inc
配給:東風
©2020 Laboratory X, Inc.

精神0 スチル





作家略歴

1970年栃木県生まれ、ニューヨーク在住

映画作家。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒。 NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手がけた後、台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。その第1弾『選挙』(2007年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。第2弾『精神』(2008年)は釡山国際映画祭とドバイ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞、マイアミ国際映画祭で審査員特別賞、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭で宗教を超えた審査員賞を獲得するなど、受賞多数。最新作『精神 0』は、2020年ベルリン国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞した。

作品解説

ひとりの老医師が引退する日々に寄り添い、カメラが目に見えない息遣いや感情まで丹念に伝える。長年病気と向き合ってきた患者たちを励まし、患者に敬意の言葉さえ差し向ける山本昌知医師の態度には精神医療のあり方だけでなく、現代社会の人間関係を考え直す気づきがある。それが題名となっている「0(ゼロ)」でもある。相田監督が「こらーる岡山診療所」で前作『精神』を撮影してから約十年が経ち、認知症を患う妻との関係にも目が向けられる。それは高齢夫婦の生活、男性優位な社会のあり方を鑑賞者に伝えると同時に、墓参りや友人宅での会話や仕草に二人の間だけに通い合う感情も混じり合い、単純な語り口にはならない。何かの尺度で人を解釈することを避け、その人とできるだけ直接向き合う。目の前で起きている出来事をよく観察することを「観察映画」という用語で説明し、これまで作品を発表してきた相田監督にとっても、山本医師の「0(ゼロ)」が大きな意味を持っているのではないだろうかと思わせる。

想田和弘 アーティスト写真

想田和弘
1970年栃木県生まれ、ニューヨーク在住

映画作家。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒。 NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手がけた後、台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。その第1弾『選挙』(2007年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。第2弾『精神』(2008年)は釡山国際映画祭とドバイ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞、マイアミ国際映画祭で審査員特別賞、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭で宗教を超えた審査員賞を獲得するなど、受賞多数。最新作『精神 0』は、2020年ベルリン国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞した。

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